5023 緞子地色打掛
5023 紺色地色打掛
深い紺地に四季折々の花文様が配されております。
ベースになる紺地には織柄で宝尽くしの文様が織り込まれており、伝統的な吉祥模様でありながら、新鮮でモダンな印象も漂わせ、凛とした花嫁姿を表現できる色打掛になります。
宝尽くし文様は、打ち出の小槌、宝珠、巻物、隠れ蓑、分銅など、富貴・繁栄・健康長寿などの幸いを象徴する縁起の良い宝物を集めた吉祥文様です。
中国の思想に由来し、室町時代に日本で独自のモチーフが加えられて発展しました。お祝いの席にふさわしく、子どもの祝い着や婚礼衣装、お茶道具などに用いられ、見る人に福を呼び込む華やかさがあります。
宝尽くし文様の意味
●打ち出の小槌は、振ると欲しいものが手に入り、願いが叶う小槌です。富貴の象徴とされます。
●宝珠(にょいほうじゅ)は、何でも意のままに願いを叶える宝の玉です。
●隠れ蓑・隠れ笠は、姿を隠す道具であり、病や災難から身を隠してくれるという意味があります。
●宝鑰(ほうやく)は、蔵の鍵であり、財産や安全を象徴し、家内安全を願う意味があります。
●分銅は、貨幣の重さを量るおもりで、貯蓄の象徴とされます。
●丁子(ちょうじ)は、珍しい香辛料で、薬や香料、染料の原料として貴重でした。
●巻物(宝巻)は、知識や教養の象徴であり、学問の成就や知恵の習得を願う意味があります。