色打掛
白無垢以外の打掛を色打掛と呼びます。
江戸時代に武家の女性が、小袖に帯を締めた上からさらに大きめの小袖を打ち掛けて着たのが始まりです。
白打掛とともに明治以降から今日まで一般の花嫁衣裳として着られるようになりました。
色打掛には、大別すると生地に刺繍を施して模様を描く「刺繍物」
生地を織り込んで模様を作る「織物」
絵画のように模様を生地に直接描く「友禅物」があり、
どれも格調高い美しさをたたえ、見る人を魅了します。
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●本唐織打掛 |
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●総刺繍打掛 |
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●友禅打掛 |
さまざまな色を楽しむことができる色打掛は白無垢と違い、色や柄など好き嫌いがわかり易く自分好みで選びやすい衣裳です。衣裳合わせの際には顔映りなどを確かめながらお選び下さい。
打掛は振袖などの着物に比べ着用時、着心地が重たいイメージのある方が多いようですが、仕立ての仕方や織物の質によって、
ほんとうに軽く羽織ることができます。弊店の打掛を是非とも お確かめ頂き、晴れの日に装いくださいませ。
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綴れ織打掛 |
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刺繍打掛 |
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唐織打掛 |
弊店では、織、柄、仕立てにこだわり取り揃えた打掛を取り揃えております。 また、手織りの本唐織、友禅物、刺繍、川島織物、龍村織物など伝統技術を駆使した上質な色打掛を取り揃え、長年にわたり花嫁様に提供しております。
※ご希望によって、色目、柄を反物で選んでいただき、御仕立てさせて頂く事もできます。
お気軽に御問合せくださいませ。
●白無垢仕立て上げレンタル(新品)/税別¥180,000~
●色打掛仕立て上げレンタル(新品)/税別¥250,000~
唐織色打掛 |
唐織は古来中国より渡来した手織りの技術が西陣で結晶した 日本独自の豪華絢爛な織物です。 室町時代から能装束に使われており、大名家が役者の後継者となって衣裳に贅を尽くし、互いに華を競い合うことで優れた意匠が多く生まれました。時の名人の技術は現代に継承され、唐織は織物の最高峰といわれています。 工程は全て手作業で行われ、織り上がるのには長い年月を要します。原材料には最高級の生糸を使い、それぞれの工程は、専門の熟練した職人によって支えられています。 織り上げる際には、濡れ貫きという、あらかじめ一筋ずつ糸に水を含ませて織るという特殊な技法を用います。このことにより、模様の美しさが鮮やかにふっくらと浮かび上がり、唐織独特の高級感があり艶やかな表情が生み出されます。

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佐賀錦色打掛 |
佐賀錦は金、銀、漆を特製の和紙に貼り付け、1ミリほどに細く裁断したものを経糸とし、緯糸には絹の撚糸を染色したものを織り上げられたものです。紋様としては伝統的な網代(あじろ)、紗綾(さや)型、菱などの模様が一般的ですが、色打掛や帯などの使われる模様には多種多様なものがあります。 根気と手間のいる手仕事で精緻な技術が必要となり、一日にわずか数センチしか織ることが出来ないと云われております。 そのため袋物などの実用品が多いのですが、帯や打掛など大きな作品も製作されております。 美術品としましては、手作りの素朴で暖かい魅力と和紙の持つ優しい質感があり、気品がある中にも豪華絢爛で優雅な美しさを秘めております。

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粋な組み合わせで個性を表現
打掛には、通常掛下といわれる白地の着物を着ますが、色や地紋様の入った掛下(振袖)を合わせることもあります。白の掛下よりも、いちだんと華やかで個性的なコーディネイトになります。
掛下に一枚で着られる振袖を合わせれば、披露宴では打掛姿、お色直しには振袖姿になって再登場というようなアレンジも可能になります。また着替えの時間も短縮できます。